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MediaWiki翻訳の統一と青子守歌の処遇

まず、Akanijiさんのコメントへのコメント。

「ユーザの声に耳を傾ける」のは、開発側総体の姿勢としては当然のことだけど、商業ベースだったらそこにも役割分担があるんだよね。利用者の要望を聞いて開発の方針を決めるのはシステムエンジニアの仕事。狭義の「開発者」の仕事は、ユーザと接触しないでひたすら開発をすること。ボランティアベースでは、こういった役割分担をできるだけの人的資源 (時間もふくめて) は望めないことが多い。

開発側の独善というのは起こりうることだけど、利用者のわがままとかきまぐれというものだってある (利用者であればなんでも正しいわけではない)。そのへん要望の選別とか折衝とかまで開発の実務を担うひとがすべて負担せよというのが、かなり過酷な要求だということは、みんなに理解してほしいとおもう。--- そして、translatewiki/jaのひとびとは (不十分だったのかもしれないが) それをやってきたのだ、ということも。

今回、jaWPというあるユーザコミュニティで起こり、translatewiki.netに波及した騒ぎというのは、利用者 (特定のサイトの) 側が開発側に多くを求めすぎた結果で、はっきり言って無体な振る舞いだとおもう。--- たとえれば、自分の使っているM社のオフィス製品の動作がおかしいからといって、会社の玄関ロビーで「社長を出せ」と暴れてるようなもんだ。メディアウィキ関連の開発の場合、そういうひとに応対してくれる受付嬢や警備員さえも用意できないんだ。--- 要するに、今回の騒ぎは、プロジェクトに非道な負担を強いたという側面がある。

この点については、関係したひとたちから、はっきり謝ってほしい。


それと今後のことで一点。

translatewiki.netはウィキメディア・プロジェクトの一部ではない (メディアウィキ以外のソフトウェアの国際化プロジェクトもホストしている)。そこははっきりさせたほうがいいとおもう。

ウィキメディア以外のメディアウィキユーザで、オープンソースでの国際化に興味のあるひと、経験のあるひとを、translatewiki/jaにリクルートするといいとおもう。青子守歌さん、iwaimさん、Aphaiaさんといったひとたちは、そのへんの人脈もあるでしょ。機会があるごとに声をかけてみたらどうかな。--- というより、ぜひそうすべきだ。

そうすることによって、百科事典プロジェクト以外でのメディアウィキ利用者の声を反映することだってできるんだしね。

以上。

Hatukanezumi14:23, 11 December 2010

名指ししてお願いされているのでコメントしときます。私は今回の件に関連して、「俺はこれまでもそして今後も翻訳に協力する気はないが、青子守歌はMediaWikiの翻訳をもうやるべきではない」という意見をもつ、翻訳プロジェクト崩壊を企てるお客様にうんざりしたのでMediaWikiの翻訳からは手を引くことにしました。ですから、Hatukanezumiさんのご要望に対し、私は応じることはありません。せっかく期待してくださったのにごめんなさい。

iwaim21:22, 11 December 2010