MediaWiki翻訳の統一と青子守歌の処遇
私への直接の質問と見受けられましたのでお答えします。
以降の作業手順についてはどこかでお答えしたように思いますが、もう一度書いておきます。 ただし、これを考えていた時点と現時点では状況がかけ離れたものであるという認識を、あらかじめ十分に頭に入れてから読んでください。
直接の方法は、最初から最後まで通しで変更して、完了したら最初から最後までまた変更して・・・を変更箇所がなくなるまで繰り返す方式です。現時点のものは、その1回目の通しが完了した時点で止まっています。なので「まだまだ修正が必要な粗いもの」ということになります。 また同時に1回目の通しで、統一が必要そうな用語や指針がないと迷いそうなものについて、翻訳指針に列挙する作業を行ないました。あくまで列挙が目的なので、その内容の十分な正確性の検討はされていません。
ですから、「自信のないリスト」というのは作っていません(作る前に止まっているので)。統一作業に必要そうな情報は、翻訳指針や統一に関するページに書いてあるのがすべてです。 加えて、個人的な知見を述べるなら、昔から存在する(=twnが出来る前にjawpから輸入された)メッセージには、原文とかけ離れた(ともすれば、逆の意味だった)ものが少なくない数、含まれていました。それがどれなのかを挙げてあったりはしませんが、そういったものについてもある程度は修正してあります(ただし、先に述べたように、このままの状況であれば、それらも含めて一律「元の状態」に戻します)。
以上、これを聞いてこの先どう進めていくかどうかについては以降もコメントしませんが、質問はお受けします。
ご回答ありがとうございます。手順については了解しました。jawpから移入されてから変更のない、古いもののなかに改善すべきものがある、というのは有用な知見だと思います。
なんども恐縮ですが、もうすこし質問させてください。
LocalisationUpdateを経由してMediaWiki設置者が利用することがある版(ほぼ、 translatewiki 上での最新版)の位置づけについて、以前のポストで書きました。この点に関して、青子守歌さんのお考え(どう位置づけるべきか、そう考える(考えた)理由、など)をお聞かせください。
上掲のjawpのページでのご説明は読みましたが、その限りでは、MediaWiki次期リリース版の品質向上のためにLocalisationUpdate版はある程度犠牲にせざるをえない、というお考えだという風に読めました。私には、MediaWiki次期リリース版にこだわる理由が分かりませんでした。たとえば別のアプローチとして、LocalisationUpdate版の品質は極力さげないという前提にたち、MediaWiki次期リリース版は狙わず、より長いスパン(1年など)で徐々に品質向上をすすめる、ということも考えられると思うのですが、それをえらばない(えらばなかった)理由はなんでしょうか?
個人的にはこの、別のアプローチがよいと思っているので、問題点がありそうでしたら教えていただけるとありがたいです。
まず、LocalisationUpdateは拡張機能であり、MediaWikiの既定の機能ではないという点はまずご理解いただいていると思います。 つまり、LocalisationUpdate拡張機能を入れているウィキ(のサーバー管理者や利用者たち)は、translatewiki.netがどのような場所で、どのようになっているのか、つまり、改変途中のものが紛れ込む可能性があることなど、それらを分かった上で自己責任で使用されているものと考えられます。 一方、translatewiki.netは「MediaWiki」の地域化を行なうところであり、「LocalisationUpdate拡張機能つきMediaWikiのウィキ」の地域化を行なうところではありません。もう少し一般化すれば、各ウィキが個別にどのように運用されているかの事情は(ほとんど)考慮しない/すべきでない場であ(る|った)ということです。 これが、LocalisationUpdate拡張機能をそれほど重要視しなかった理由です。
また、リリース版が出るという案内は毎回なされており、過去もその案内を目標に作業が進められた(活性化)されてきました。さらに、各リリース版に向けて地域化をおこなうというのは、OSSの地域化では珍しいことではなく、むしろよく用いられる方法です。 ゆえに、それらを無視してまであえて新しい手法を考慮する必要性はなかったでしょう。 これが別の手法を得ればなかった理由です。
過去の説明以上のことは控えている身ですので、「別のアプローチがよいか」については明言いたしません。
MediaWikiとそのユースケースについての特別な考慮をどれくらいするつもりかによってやり方が変わる、といえそうですね。
これまでのご説明で私にとっての疑問点は解消したと思います。ありがとうございました。
>LocalisationUpdate拡張機能を入れているウィキ(のサーバー管理者や利用者たち)は、translatewiki.netがどのような場所で、どのようになっているのか、つまり、改変途中のものが紛れ込む可能性があることなど、それらを分かった上で自己責任で使用されているものと考えられます。(aokomoriuta2011年1月9日 (日) 09:43より引用)
サーバー管理者はもちろん理解したうえで導入しているのでしょう。しかしながら末端利用者が理解していなければいけない話ではありません。また、LocalisationUpdate拡張機能を入れているwikiでの個別の運用事情の問題ではなく日本語として(意味をなさない。|通常使用されない言い回し)であった事が一番の問題です。
日本語話者が読んで意味をなさないものは、LocalisationUpdate拡張機能を入れているどのwikiサイトであってもすんなり受け入れられるものではないでしょう。
あと、本来mediawiki名前空間はそのサイトの一定の権限が無いと変更できないものです。しかしながら、LocalisationUpdate拡張機能を入れているサイトはtranslatewiki.netの翻訳を受け入れて更新されるわけです。したがって言ってみればtranslatewiki.netは、LocalisationUpdate拡張機能導入しているサイトのシステムメッセージ更新のための勝手口的な位置づけであり翻訳者権限はその扉の鍵になるように感じます。したがって翻訳する上でLocalisationUpdate拡張機能を入れているサイトの権限をもつ者と同様に慎重な対応をするべきだと思うのですが?